このページでは、相続登記が終わってから実家を売るまでの経緯をお伝えします。
最初は、この家を売るべきか、それとも貸したほうがいいかと悩んでいました。
母が残してくれた大切な家だからこそ、簡単には答えを出せませんでした。
結局、実家を売却することになったのですが、なぜ私たちが「売る」という決断に至ったのか、その理由を実体験をもとにお話しします。
売るか貸すか悩んだ時、住宅会社の担当者から「売ったほうがいい」と言われた理由

私たち三姉妹は、新しい家を建てることは決めていましたが、母が残してくれた実家を簡単に手放す気持ちにはなれませんでした。
この家は、母が女手一つで建てた大切な家です。
私たち三姉妹を育てるため、一生懸命働いて建ててくれた家だと思うと、「売ってしまう」という決断にはどうしても抵抗がありました。
「せっかく家があるんだから、貸したほうがいいんじゃない?」
そんな意見も自然と出ました。
家賃収入があれば、新しい家のローンの足しにもなります。
売ってしまえば二度と戻ってきませんが、貸すだけなら、いつかまた住むこともできます。
私たちの気持ちは、どちらかというと「できれば残したい」というほうに傾いていました。
そこで、住宅会社の担当者に相談してみることにしました。
すると、担当者から返ってきたのは意外な言葉でした。
「私なら売却をおすすめします」
思ってもいなかった答えに、三姉妹そろって驚きました。
担当者は、その理由を一つひとつ丁寧に説明してくれました。
まず、家を貸そうと思っても、すぐに借り手が見つかるとは限らないということ。
借り手がいなければ、その間の家賃収入は当然ありません。
固定資産税や維持費だけがかかり続けます。
さらに、借り手が決まったとしても安心ではありません。
もし給湯器が壊れたり、水漏れが起きたり、設備に不具合が出れば、修繕費は基本的に大家である私たちが負担することになります。
古い家ほど修理が必要になる可能性は高く、そのたびにまとまったお金が必要になることもあるそうです。
そして、担当者が一番強調していたのが、
「家は年数が経つほど価値が下がります」
ということでした。
もし借り手が退去したあと、すぐに次の入居者が見つからなければ、その間も家は古くなっていきます。
空き家の期間が長くなるほど建物の傷みも進み、いざ売ろうと思った頃には、今よりさらに価値が下がっている可能性があると言われました。
その話を聞いて、私たちは初めて「家を持ち続けることにもリスクがある」ということを知りました。
それまでは、
「家があるなら貸せばいい。」
そんな簡単な考えしか持っていなかったのです。
でも実際には、家を貸すということは、大家として建物を管理し続ける責任も背負うということでした。
住宅会社の担当者の話を聞き終えたあと、三姉妹で顔を見合わせました。
母との思い出が詰まった実家だからこそ残したい。
でも、これから先のことを考えると、感情だけで決めるわけにもいきません。
私たちは少しずつ、「売却」という選択肢に気持ちが傾き始めていました。
もし実家を「売るか貸すか」で迷っているなら、まずは現在の査定額を知ることが判断材料になります。
私たちももっと早く査定を受けていれば、迷う時間を減らせたかもしれません。
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売るなら「買取」と「仲介」があることを初めて知りました

実家を売る方向で気持ちが固まると、次は「どうやって売るのか」という新たな問題が出てきました。
私はそれまで、不動産会社へお願いすれば家は売れるものだと思っていました。
ところが、不動産会社の担当者から説明を受けて初めて、「買取」と「仲介」という二つの方法があることを知りました。
まず一つ目は、不動産会社による買取です。
これは、不動産会社が私たちから直接家を買い取り、その後リフォームや修繕をして販売する方法です。
「早く売れる」という安心感はありますが、その分、不動産会社もリフォーム費用や販売費用を負担するため、買取価格は市場価格より低くなるそうです。
もう一つが、仲介でした。
仲介は、不動産会社が買主を探してくれる方法です。
担当者からは、
「リフォームをしてから売るという方法もありますが、この家なら無理にお金をかけなくても大丈夫ですよ。」
と言われました。
「きれいに掃除だけして、そのまま売りに出しましょう。リフォームは買った方が、自分の好みに合わせて行うことが多いですから。」
この言葉には、とても納得しました。
古い家に何百万円もかけてリフォームしても、その費用を売却価格で回収できるとは限りません。
それなら、余計なお金はかけず、そのまま売るほうが私たちには合っているように思えました。
そこで、不動産会社にそれぞれの方法で査定してもらうことになりました。
結果は、買取なら約1,700万円。
一方、仲介では、
「最初は少し高めの2,100万円で売りに出してみましょう。」
という提案を受けました。
その金額を聞いたときは、正直驚きました。
400万円もの差があったからです。
「それなら、少し時間がかかっても仲介のほうがいいよね。」
三姉妹とも意見は一致しました。
少しでも高く売れれば、新しい家の建築費にも充てられます。
私たちは迷うことなく、仲介で売却することを決めたのです。
当時の私は、「仲介なら2,100万円で売れるかもしれない」と期待していました。
でも、このあと待っていたのは、思っていた以上に厳しい現実でした。
結局、買い手がついたのは1,800万円まで値下げした時だったのです。
確かに買取よりも高く売れました。
しかし、仲介での売却だったため、仲介手数料がかかってしまいました。
そのことを考慮していなかったことが私たちの失敗だったといえるでしょう。
まとめ|実家を売却して学んだこと

実家を売るという決断は、私たち三姉妹にとって決して簡単なものではありませんでした。
母が一生懸命働いて建てた思い出の家だからこそ、「本当に売ってしまっていいのだろうか」と何度も話し合いました。
でも実際に売却を経験してみると、家を所有し続けることには、私たちが想像していた以上の責任や負担があることを知りました。
今回の経験を通して、特に感じたことが三つあります。
売るか貸すか迷ったら、まずは専門家へ相談する
私たちは住宅会社の担当者に相談したことで、「貸す」という選択肢のメリットだけでなく、空室リスクや修繕費、資産価値が下がることなど、デメリットも知ることができました。
自分たちだけで考えていたら、「家があるなら貸せばいい」と思ったまま、後悔していたかもしれません。
迷ったときは、一人で悩まず専門家の話を聞いてみることが大切だと感じました。
査定は必ず複数の会社に依頼する
不動産会社によって査定額や売却方法の提案は大きく違います。
私たちも査定を受けたことで、「買取」と「仲介」という売却方法があることを初めて知りました。
一社だけの話を聞いて決めるのではなく、複数の会社を比較したことで、自分たちに合った方法を選ぶことができたと思っています。
これから実家の売却を考えている方は、まず複数の不動産会社に査定を依頼し、価格や提案内容を比較することをおすすめします。
「買取」と「仲介」は、それぞれメリット・デメリットがある
私たちは「少しでも高く売りたい」という思いから仲介を選びました。
結果的には売れるまで時間がかかり、最終的な売却価格は仲介手数料も入れると、買取価格よりも安くなってしまいました。
それでも、高く売れる可能性に挑戦できたことに後悔はありません。
一方で、「できるだけ早く売りたい」「売れるかどうか不安」という方には、買取という選択肢も十分にありだと思います。
どちらが正解ということではなく、自分たちが何を優先したいのかによって、選ぶ方法は変わるのだと実感しました。
実家の売却は、一生のうちに何度も経験することではありません。
だからこそ、焦って決めるのではなく、情報を集め、比較し、納得したうえで決断することが大切だと思います。
私たち三姉妹も、たくさん悩みながら一歩ずつ前へ進みました。
この体験が、これから実家の売却を考えている方の参考になれば、とてもうれしく思います。



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