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山形県・山寺へ日帰りドライブ&登山?②|50代から楽しむ一人旅

女一人旅
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山形県・山寺へ日帰りドライブ&登山?①|50代から楽しむ一人旅
からの続きです。

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自分のペースで登ろう

時々立ち止まっては息を整え、また石段を登る。

その繰り返しです。

周りの人たちは軽やかな足取りでどんどん先へ進んでいきますが、ここまで来ると見栄を張る余裕などありません。

追い越されても気にしない。

自分のペースで登ればいい。

そう思っていたのですが――。

私の横を颯爽と追い抜いていったのは、どう見ても私より年上と思われるご夫婦でした。

しかも息一つ乱していない。

「あれ……私、もしかして相当体力ない?」

さすがに現実を突きつけられました。

考えてみれば、普段は通勤も買い物もほぼ車。

少し先のコンビニですら車を使うこともあります。

歩くといえば愛犬の散歩くらいですが、それも景色を眺めながらのんびり歩く程度。

運動しているつもりでいましたが、どうやら体は正直なようです。

この日の気温は23度。

数字だけ見れば絶好の散策日和です。

ところが、石段を登り続けているうちに額から汗がにじみ始め、首筋を伝って流れ落ちていきました。

呼吸も少しずつ荒くなり、足は鉛のように重い。

まだ先は長い。

本当に頂上までたどり着けるのだろうか。

そんな不安が頭をよぎり始めた頃、山寺はようやく本気を見せ始めるのでした。

おっと、途中に休憩所が。

息を切らしながら石段を登っていると、途中に休憩所が見えてきました。

周りを見ると、私と同じようにベンチで一息ついている人たちの姿があります。

私もここで小休止。

水筒のお茶をひと口飲むと、乾いた喉に染み渡りました。

山の涼しい風が汗ばんだ体を冷ましてくれます。

たった五分ほど休んだだけなのに、不思議と体が軽くなった気がしました。

「よし、もう少し頑張ろう」

気持ちを新たにして、再び石段を登り始めました。

残り三分の一の道のり

五分ほど休憩して再び石段を登り始めると、道端に現在地を示す案内板がありました。

「どれどれ、あとどれくらいかな?」

期待しながら見てみると――どうやら、ようやく三分の二地点まで来たようです。

つまり、あと三分の一。

……まだあるの?

思わず心の中でつぶやいてしまいました。

足はすでに重く、息も少し上がっています。それでも、道端には色とりどりの花が咲き、新緑が目を楽しませてくれました。

疲れているはずなのに、不思議と「もう少し頑張ろう」という気持ちになるから不思議です。

顔を上げると、目の前にはむき出しの大きな岩肌と鮮やかな新緑が広がっていました。

見上げるほどの巨岩と、力強く生い茂る木々。

まるで山そのものが長い年月をかけて作り上げた芸術作品のようです。

うーん、自然の息吹を感じます。

足はすっかり疲れているのに、不思議と心は軽くなっていく。

こういう景色に出会えるから、旅はやめられません。

深呼吸をひとつして、気合いを入れ直します。

さて、いざ頂上へ。

長かった石段も、ようやく終わりが見えてきました。

目の前に伸びる最後の長い階段。

「あれを登れば、もうすぐ頂上だ」

この時点でもう汗だく、足はガクガク……

気温はそれほど高くないはずなのに、額から流れる汗が止まりません。

普段の運動不足を、これでもかというほど思い知らされました。

それでも、ここまで来たら引き返すという選択肢はありません。

あと少し。

自分にそう言い聞かせながら、一段、また一段と石段を踏みしめました。

奥の院――ようやく頂上へ

最後の石段を登り切ると、ようやく頂上へ。

「着いた……!」

思わず声が漏れました。

汗だくになりながら登ってきたせいか、その達成感は想像以上です。

足はガクガク、息もまだ少し上がっています。

けれど、不思議と疲れよりも「登り切った」という喜びのほうが大きく感じられました。

境内には静かな空気が流れ、山の緑に囲まれた景色が疲れた体を癒やしてくれます。

千段を超える石段は決して楽ではありませんでしたが、自分の足でここまで登ってきたと思うと、なんだか少し誇らしい気持ちになりました。

50代になっても、まだまだ挑戦できるものですね。

苦労して登った先で待っていたのは、この景色でした。

眼下には山々が連なり、その向こうまで緑の稜線が続いています。

思わず足を止めて見入ってしまいました。

写真ではなかなか伝わりませんが、実際に目の前に立つと、その開放感は格別です。

石段を登っている途中は「まだ着かないの?」と何度も思いましたが、この景色を見た瞬間、そんな苦労も吹き飛びました。

吹き抜ける風が心地よく、汗ばんだ体を優しく冷ましてくれます。

しばらく何も考えず、ただ景色を眺めていました。

きっと山寺の魅力は、この景色だけではありません。

千段を超える石段を自分の足で登り切ったからこそ、この風景がより美しく見えるのでしょう。

「頑張って登ってよかった」

そんな言葉が自然と口をついて出ました。

五大堂――展望台からの絶景

頂上付近にある五大堂の展望台にも立ち寄りました。

山寺を紹介する写真でよく見かける場所ですが、実際に訪れてみると、その眺めは想像以上です。

木造の堂内から外を眺めると、山々に囲まれた町並みが一望できます。

眼下には田畑や家々が広がり、その向こうには幾重にも重なる緑の山並み。

まるで一枚の風景画を見ているようでした。

ここまで登ってきた疲れも忘れ、しばらく手すりにもたれて景色を眺めます。

遠くから聞こえる鳥の声。

頬を撫でる涼しい風。

そして、どこまでも続く初夏の緑。

日常の慌ただしさから切り離されたような静かな時間が流れていました。

千段を超える石段は正直きつかったです。

途中で何度も休憩しましたし、「まだ着かないの?」と思ったことも一度や二度ではありません。

それでも、この景色を目にした瞬間、すべて報われた気がしました。

山寺が多くの人を惹きつける理由が、少しわかったような気がします。

最後の締めは山形蕎麦で

山寺を満喫したあとは、お楽しみの昼食です。

たくさん歩いたのでお腹はぺこぺこ。

帰りに山寺駅前にある「焔蔵」さんへ立ち寄りました。

注文したのは、山形名物の芋煮と十割そばがセットになった「芋煮ざるそば」。

運ばれてきた瞬間、「これは間違いない」と確信します。

大きな里芋がごろごろ入った芋煮は、山形らしい少し甘めの味付け。優しい味わいの中にしっかりと旨みがあり、歩き疲れた体にじんわり染み渡りました。

そして十割そば。

しっかりとしたコシがあり、噛むほどに蕎麦の香りが広がります。

汗をかきながら千段以上の石段を登った後だからでしょうか。

普段以上に美味しく感じました。

ただし、「焔蔵」さんは人気店だけあって平日でも20分ほど外で待たされました。外の軒下にはベンチがあって座って待つことができたので苦にはなりませんでしたが、きっと土日祝日はかなり混むと思います。

予約するのがベストかも知れません。

山寺で絶景を楽しみ、美味しい蕎麦で締めくくる。

とても満足度の高い一日になりました。

「また来たいな」

帰りの車の中で、そんなことを思いながら宮城への道を走ったのでした。

まとめ

 

かかったお金

駐車場代……500円

拝観料(入場料)……500円

昼食代(芋煮ざるそば(十割そば))……1,925円(税込)

合計……2,925円

所要時間

仙台〜山寺……車で片道約一時間半

登山項から頂上までの往復……約一時間半

朝、9時半に出発して家に帰ってきたのは4時少し前でした。

もし公共交通機関を使用する場合は、仙台駅からJR仙山線を利用し、山寺駅へアクセスする場合の所要時間は約65分〜70分(直通)、片道運賃は910円(ICカード利用時は902円)です。乗り換えなしでスムーズにアクセスできます。

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